一条工務店でリビングのダウンライトを全部やめた話|ダクトレール+Philips Hue実例
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一条工務店の設計士に「リビングのダウンライトを全部なくしたい」と伝えたとき、「いままで誰もそういうお客様はいませんでした」と言われました。
それでも、私たちはダウンライトをゼロにしました。
代わりに採用したのは、ダクトレール5系統+Philips Hue。前の家でも使っていたHueが気に入っていたこと、HomeKitで家全体のスマートホーム化を進めたかったこと、そして子どもの成長に合わせて照明の位置を自由に変えたかったこと——理由はいくつかありましたが、一番は「後から変えられる照明にしたかった」という一点です。
この記事では、実際の構成(型番・系統数・費用)と、1年住んでみた正直な感想をまとめます。これから一条で建てる方、照明計画に迷っている方の参考になれば。
結論:ダウンライトをやめてダクトレール+Hueにして正解だった
結論から言うと、後悔はゼロです。
「ダウンライトをやめた」という選択自体を後悔したことは一度もありません。毎朝、時間帯に合わせて自動で明るくなる照明で目が覚め、夜は暖色に切り替わったリビングでくつろぐ——これが当たり前になりました。
ただし、初期費用と設定の手間はかかります。「誰にでもおすすめ」とは言い切れません。この記事でメリット・デメリットを正直に書くので、ご自身の判断材料にしてください。
なぜリビングのダウンライトを全部やめたのか
理由は主に4つです。
① HomeKitでスマートホームを完結させたかった
我が家はAppleのHomeKitをスマートホームの中心に据えています。Philips HueはHomeKit対応で、前の家でも使っていた実績がありました。ダウンライトのままでは後からスマート化しようとしても、配線工事が必要になったり、対応できる製品が限られたりします。新築のタイミングでゼロから設計できるなら、最初からHueを前提にした照明計画にしようと決めました。
② 時間帯で明るさ・色温度が自動で変わる
Hueには「アダプティブライティング」という機能があり、朝は青みがかった昼白色でシャキッと、夜は暖色の電球色でリラックス、といった具合に時間帯に合わせて自動で色温度が変わります。ダウンライトで同じことをしようとすると、調光・調色対応の器具を選ぶ必要があり、コストと配線の複雑さが増します。
③ 好きな位置にライトを置ける・後から動かせる
ダウンライトは天井に固定する穴を開けます。一度決めたら、基本的に位置は変えられません。ダクトレールであれば、レール上のどこにでもスポットライトを付けられ、向きも自由に調節できます。
④ 子どもの成長でライフスタイルが変わっても対応できる
子どもが小さいうちはリビングで遊ぶスペースが必要で、大きくなれば勉強机を置いたり、家具の配置が変わったりします。照明の位置を後から変えられることは、10年・20年単位で考えたときに大きなメリットになると判断しました。
我が家の構成:ダクトレール5系統(G1〜G5)の実例
一条工務店との打ち合わせで決めたのは「ダクトレール本体だけ施工してもらう」こと。ソケットと電球は自分で後から取り付けました。本体はパナソニック製で、一条の標準仕様として選べます。
LDKにG1〜G5の5系統を配置しています。G1〜G4は2mのレール、G5だけ3mのレールを使用。一部の系統は2m×2本をジョイナで連結して4mにしています。
ダクトレール本体(パナソニック・型番と費用)
| 部材 | 型番 | 役割 | 希望小売価格(税抜) |
|---|---|---|---|
| 本体 2m | DH0212 | レール本体 | 5,700円 |
| 本体 3m | DH0213 | レール本体(長尺) | 8,400円 |
| フィードインキャップ | DH0231K | 電源引込 | 1,870円 |
| エンドキャップ | DH0232 | レール端の蓋 | 320円 |
| ジョイナ | DH0233K | 2m+2mを連結 | 1,290円 |
※価格は仕様書記載の希望小売価格(税抜)。施工費は別途。
ソケット(VENTOTA ダクトレール用スポットライト Gino WH)
レールに取り付けるソケットはVENTOTA の「Gino WH」を選びました。選んだ理由は口金がE26であること。Philips HueのフルカラーバルブはE26口金なので、このソケットでないと取り付けられません。3個セットで販売されており、照射角度を自由に調節できます。

電球(Philips Hue フルカラー E26 100W相当)
電球はPhilips Hueのフルカラーバルブ(E26・100W相当・1600lm)。1600万色の色変更、電球色〜昼白色の調色、調光が可能で、Apple HomeKit・Alexa・Matter対応です。前の家でも使っていたので、設定や操作に迷うことはありませんでした。
Hueを使うにはHueブリッジ(別売・約1万円)が必要です。ブリッジ1台でHueデバイスを最大50個まで管理できます。

実際に住んでみて:良かったこと
寝る時間に合わせて自動で暗くなる
就寝時間が近づくにつれ、リビングの照明が少しずつ暗く、色も電球色寄りに変わっていきます。Hueのオートメーション機能で設定したもので、意識しなくても「そろそろ寝る時間だ」と体が感じるようになりました。

声と自動化で「消し忘れ」がなくなった
外出するとき玄関でSiriに「電気消して」と言えば全部消えます。帰宅時も「ただいま」の一言で点灯。HomePodを玄関近くに置いているので、荷物を持ったままでも操作できます。
怖がりな妻が一人で帰る日は、帰宅予定時刻に合わせて自動でリビングの電気が点くように設定しています。真っ暗な家に帰るストレスがなくなりました。
季節・シーンで色を変えられる
1600万色対応なので、クリスマスにはリビングをカラフルな色にしたり、映画を観るときは青みがかった暗めの色にしたり、気分や季節で雰囲気を変えられます。ダウンライトでは絶対にできないことです。

ダイニングテーブルに「床を這わさず」電源を引ける
これは盲点でした。ダクトレールには照明だけでなく、**東芝のライティングレール用抜止コンセント(NDR6012・ホワイト)**を取り付けることができます。
リビング中央のダイニングテーブルで家族がゲームをするとき、コンセントをレールから直接取れるので、床にケーブルを這わせる必要がありません。躓く心配もなく、見た目もスッキリします。ダクトレールを採用して初めて気づいたメリットでした。
正直なデメリット・注意点
初期費用は想像より高くなる
我が家のLDK分だけで、照明関連の費用はざっくりこれだけかかりました。
| 品目 | 個数 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| Philips Hue フルカラー E26 100W相当 | 13個 | 約79,000円 |
| VENTOTA スポットライト(ソケット) | 12個 | 約20,000円 |
| Hueブリッジ | 1台 | 約7,000円 |
| Hueダイヤルスイッチ・ディマースイッチ | 各1個 | 約14,000円 |
| 合計 | 約12万円 |
※価格は購入時の実績額(税込)。Hueは価格変動があるため、現在価格はリンク先でご確認ください。
ダクトレール本体の施工費は別途かかっています。「スマート照明にしたい」という気持ちだけで進むと、電球代だけでこの金額になることは事前に把握しておいてください。
来客が天井を見る
友人がリビングに入った瞬間、まず天井を見ます。「なにこれ?」という反応です。ダウンライトに慣れている人には、スポットライトが並ぶ天井が新鮮に映るようで、良い意味でも悪い意味でも目立ちます。
あわせて「天井が低く感じる」という声もありました。ダウンライトは天井に埋め込まれるのでスッキリして見えますが、ダクトレール+スポットライトはレール分だけ天井から下がります。実際には数cmの差ですが、気になる人は気になるかもしれません。
設置直後はまぶしく感じる
取り付け当初、スポットライトの直射光が気になりました。ただこれはライトの向きを調整することで解消しました。最初から完璧な向きにしようとせず、住みながら少しずつ調整するくらいの気持ちで取り組むのがおすすめです。
これから一条で建てる人へのアドバイス
照明計画は、間取りの打ち合わせが始まる前に方針を決めることをおすすめします。ダクトレールにするかダウンライトにするかで、スイッチの系統数・位置・配線が変わります。後から「やっぱり変えたい」は難しいです。
我が家の設計士には「こういうお客様は初めて」と言われましたが、それだけ照明にこだわっている施主は少ないということでもあります。各社の間取り・仕様を事前に比較しておくと、照明計画の発想の引き出しが増えます。無料で間取り提案や資料をもらえるサービスを使うのも一つの手です。

まとめ
- 一条工務店のリビングでダウンライトをゼロにし、パナソニックのダクトレール5系統(G1〜G5)を採用
- ソケットはVENTOTA Gino WH(E26)、電球はPhilips Hue フルカラー E26
- HomeKit・Siri・自動化との組み合わせで、照明操作のストレスがほぼゼロになった
- 初期費用はHue関連だけで約12万円。事前に把握しておくことが大事
- 「後から変えられる照明」にしたい人、スマートホームを本格的に使いたい人には強くおすすめできる
なお、ダクトレールはLDK以外に寝室・子ども部屋2部屋にも採用しています。各部屋の構成や使い分けは別記事で紹介する予定です。