湯船から「電気ちゃん」で脱衣室が消灯する家。3,585円のSwitchBotボットで作ったお風呂連動を1年使った結果
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湯船に浸かりながら、浴室の間接照明だけでゆっくりしたい。でも脱衣室の電気がドア越しに明るくて、せっかくの雰囲気が台無し——。
我が家(一条工務店・グラン・スマート、浴室はグレイスバス)では、湯船から「ヘイSiri、電気ちゃん」と声をかけると、隣の脱衣室に置いたHomePod miniが反応し、SwitchBotボットが壁スイッチを物理的にカチッと押して脱衣室の照明が消えます。
実はグレイスバスの資料にも、脱衣室の照明が明るいと間接照明の効果を感じにくくなるため、脱衣室には人感センサー式の照明を推奨する、という趣旨の記載があります。つまりこれはメーカー側も認識している課題です。我が家は人感センサーではなく「声+指ロボット」で解決しました。追加費用は3,585円。この記事では、その構成と1年使った感想を書きます。
この記事でわかること
- グレイスバスの間接照明と非接触スイッチの仕組み(全般照明との排他式)
- HomePod mini+Siriショートカット+SwitchBotボットで壁スイッチを声で操作する作り方
- 1年運用してわかった便利さと弱点(空振り・電池・湿気)
結論:登場するのは3つ、追加費用は3,585円
| 役割 | 機器 |
|---|---|
| 声を受け取る | HomePod mini(脱衣室の自在棚) |
| 命令を伝える | Siriショートカット「電気ちゃん」 |
| スイッチを押す | SwitchBotボット |
- HomePod miniはもともと家にあったものなので、この仕組みのために新しく買ったのはSwitchBotボット(3,585円・2024年7月購入時点)だけです
- SwitchBotボットは「指ロボット」とも呼ばれる小さな箱で、壁スイッチの横に両面テープで貼り付けると、小さなアームが出てきてスイッチを物理的に押してくれます
- 電気工事も電球交換も不要。スイッチに貼るだけなので、賃貸でも同じことができます

前提:グレイスバスの間接照明は「全般照明と同時に点かない」
我が家の浴室はグレイスバスです。水栓カウンターの下に間接照明(温白色のLED)が内蔵されていて、カウンター下の非接触スイッチに手をかざすと、天井の全般照明と間接照明が切り替わります。
ポイントは、間接照明と全般照明はどちらか一方しか点かないことです。間接照明を点けると全般照明は自動で消え、逆に全般照明を点けると間接照明は消えます。両方同時に点けることはできません。「間接照明だけの薄暗い浴室」を作るための設計です。
だからこそ、脱衣室の照明がドア越しに差し込むと台無しになります。浴室側はメーカーが仕組みを用意してくれているのに、脱衣室側は自分でなんとかする必要がある——これがこの仕組みを作った理由です。
なお、グレイスバスは資料上グラン・セゾン/グラン・スマート/i-smartで採用可能とされています(2023年時点の資料)。標準か有償かは商品・時期により異なる可能性があるので、最新の条件は営業担当に確認してください。
実は1年間、使わずに眠っていた
このSwitchBotボット、購入したのは2024年7月25日(3,585円)です。何かの自動化に使えそうだと試しに買ったものの、しばらくは使わずに持っているだけでした。
最初は手動で乗り切ろうとしていました。お風呂に入る前に脱衣室の電気を消してから入り、上がったら間接照明に切り替える、という運用です。ところがこれがうまくいきません。消し忘れることが多いのと、お風呂上がりに真っ暗な脱衣室のスイッチを手探りで探しに行くのが単純に嫌でした。
結局、1年前に「使っていなかったこのSwitchBotボットをつければいいのでは」と思い立ち、脱衣室の壁スイッチに取り付けました。運用歴でいうと1年、手元にあった期間でいうと約2年、ということになります。
作り方:SwitchBotアプリからSiriに「電気ちゃん」を教える
手順は3ステップです。
ステップ1:SwitchBotボットを壁スイッチの横に貼り、SwitchBotアプリに登録します。

ステップ2:SwitchBotアプリの設定から「サードパーティーサービス」→「Siri Shortcuts」を開きます。

ステップ3:新しいコマンドとして「電気ちゃん」を登録します。これで「ヘイSiri、電気ちゃん」がSiriに通じるようになります。


なお、SwitchBotボットはBluetooth機器なので、アプリ内の注記にあるとおり、こうしたサードパーティー連携はハブ製品経由でインターネットに接続して使う前提です。我が家はSwitchBotハブ2を併用しています(我が家のSwitchBot構成はSwitchBot温湿度計5種類の記事で紹介しています)。
ハブ2があるとMatter経由でAppleのホームアプリにも組み込めます。我が家のホームアプリの「脱衣室」には、HomePod miniと「電気ちゃん」が並んでいます。

我が家のHomePod配置(計4台)
| 設置場所 | 機種 |
|---|---|
| 脱衣室(自在棚) | HomePod mini |
| 洗面所 | HomePod mini |
| LDK(テレビ横) | HomePod ×2 |
- 脱衣室:この記事の主役。お風呂連動と、洗濯物を干すときのBGM係
- 洗面所:妻が化粧やお風呂上がりのスキンケアをする時間が長く、その間の音楽用に。家族の歯磨きタイムにも流しています。手が濡れていても声で操作できるのが水回りとの相性の良さです
- LDK:2台をステレオペアにして、Apple Musicの流しっぱなし・天気の確認・玄関の施錠(SADIOT LOCK2)・リビング照明のオンオフに使っています
実際の使われ方
入浴時:浴室で非接触スイッチに手をかざして間接照明に切り替え、湯船に浸かってから「ヘイSiri、電気ちゃん」。ドア越しに脱衣室のHomePod miniが拾い、ボットがスイッチを押して脱衣室が消灯。これで視界に入る光は間接照明だけになります。
洗濯時:最近は子供が洗濯物を干してくれるのですが、自分の好きな音楽を声でかけながら干しています。妻が干すときも音楽派。ちなみに私が干すときはiPadでYouTubeを見ているので使いません。家族それぞれの使い方に自然に収まっているのが、置きっぱなしのスピーカーの良さだと思います。
良かった点
- 濡れた手・湯船からでも操作できる。スマホを浴室に持ち込む必要がない
- 工事不要・原状回復可能。壁スイッチに貼るだけなので、家を選ばない
- 家族全員が使える。ショートカットのフレーズさえ覚えれば、誰の声でも動く
正直な弱点
1年使って見えてきた弱点も書いておきます。
- たまに空振りする。声が届かなかったのか認識されなかったのか、「電気ちゃん」を連呼する日があります。体感では大体一発で通りますが、100%ではありません
- 電池は約1年で切れる。SwitchBotボットは電池駆動で、我が家はちょうど1年ほどで電池切れになりました。切れると当然、声をかけても無反応です
- HomePod miniは防水・防湿仕様ではない。我が家は浴室内ではなく脱衣室に置いていますが、メーカーが想定する設置環境かは分かりません。参考までに、我が家の脱衣室の湿度は梅雨どきでも平均55%程度・80%超えなしでした(実測データは脱衣室「物入」の湿度記事に書いています)。あくまで我が家の環境での運用です
- 浴室の中で音楽を聴く用途には向かなかった。以前は脱衣室にあるHomePod miniの音をドア越しに聴いていましたが、扉があると音がこもり、音量も上げないといけない。結局、浴室内用に防水スピーカーを買い、各自のiPhoneとBluetooth接続して音楽やYouTubeを聴くスタイルに落ち着きました。「声で操作する」のと「音楽を聴く」のでは、扉1枚の意味が全然違います
こんな人は注意
- 浴室の中にスピーカーを置きたい人:この記事の構成は脱衣室設置です。浴室内は防水スピーカーの領域です
- 完全自動化したい人:これは「声で消す」仕組みです。人の出入りで自動点灯・消灯させたいなら、グレイスバス資料でも推奨されている人感センサー式照明を設計段階で入れるのが正攻法です
- iPhone以外のスマホ中心の家庭:HomePod・Siriショートカットが前提の構成です。Android中心ならAlexaやGoogle Home系で組む方が自然です(SwitchBotボット自体はどちらにも対応しています)
まとめ
- グレイスバスの間接照明は全般照明と排他式。活かすには脱衣室の光を消したくなる
- HomePod mini+Siriショートカット+SwitchBotボットで、湯船から声で脱衣室を消灯
- 追加費用はボットの3,585円のみ。工事不要・賃貸でも可能
- 弱点は「たまに空振り」「電池は約1年」「浴室内のBGM用途には不向き」
よくある質問
Q. HomePod miniはお風呂場に置いても大丈夫? A. HomePod miniに防水・防塵性能はありません。我が家も浴室内ではなく脱衣室に置いています。脱衣室の湿度環境は実測記事を参考にしてください。
Q. SwitchBotボットだけ買えばできる? A. ボットはBluetooth機器のため、Siriショートカットなどのサードパーティー連携はハブ製品経由が前提です。我が家はハブ2を併用しています。
Q. 浴室のドアを閉めていても声は届く? A. 我が家ではドア越しでもおおむね届きます。ただし、たまに空振りして言い直すことはあります。